mal マルベック 粘土石灰土壌のマルベックをコンクリートタンクで9か月醸し。ジューシーな果実と美しいタンニンの調和。チェリー、スターアニス力強さ
<輸入元様資料より> ワインについて
PEAU A PEAU AOP Cahors Macération longue ポー ア ポー 赤
ブドウ品種:Malbec 平均樹齢 33年
仕立て: Cordon de Royat (各枝に1芽のみ)
収量 : 25hl/ha
畑: 0,6ha 1区画
場所: Pech Meja
土壌:粘土石灰土壌、基盤 はキンメリジャンの石灰 とマルヌ
標高:平均320m 東向き
醸造:9月25日に手摘みで20kg入ケースに収穫。除梗しコンク リートタンクで9ヶ月間醸し。バスケットプレスでゆっく り搾汁。 圧搾後2.5ヶ月間ステンレスタンクで熟成。僅かの亜硫酸 1g/hl添加し2024年9月6日瓶詰め。 リエージュのナチュラルコルク使用。
ABV: 13%
Total SO2: 9mg/L
無清澄/無濾過
飲み頃 : 今〜10年
供出温度 : 14°C
Peau à Peau」には二つの意味があり、ひとつはフランス語で 「肌と肌」という意味で、出産直後に赤ちゃんを親の素肌に抱く温 もり・安心感・絆をもたらす大切な瞬間を指し、もうひとつは醸造 の過程を示しています。このキュヴェは果汁と果皮を9か月間とも に過ごさせまるで妊娠期間と同じだけの時間を重ねました。2020 年私たちは完熟したマルベック種を用い長期マセレーションに挑戦 し、その結果生まれたワインに心から魅了されました。そして 2023年、ペッシュ・メジャ区画のぶどうで再び同じアプローチを 試みました。ジューシーな果実味と美しいタンニンを備えたぶどう を9か月間マセレーションしたことで、生まれたのは驚くほど繊細 な質感のワインでした。このキュヴェは私たちの通常のワイン造り から少し横道に逸れたアプローチを表していますが、2023年の華 やかな個性がこの手法にとてもよく合いました。香りは表情豊かで 複雑。スモーク、ブラックチェリー、スターアニス、カスタードク リーム。口に含むと力強いテクスチャー。生き生きとしたタンニン
<輸入元様資料より> 生産者について
DOMAINE LA CALMETTE ドメーヌ・ラ・カルメット
Maya Sallée & Nicolas Fernandez マヤ・サレ & ニコラ・フェ ルナンデズ
FRANCE, CAHORS フランス共和国、 カオール
「偉大なワインは完璧を期すためにマインドフルネスで実行する細かいディーテイルの積み重ねで造られます。美しいワインを造るため、場所や ヴィンテージの味わいに真に忠実であることが重要です。」 農学と醸造学を学び、エノローグ(醸造コンサルタント)としてアルザス(クリスチャン・ビネールやブリュノ・シュレールさんを担当)や南仏で活 躍していたマヤ・サレとニコラ・フェルナンデズのカップルがフランスのカオールのコース(主に石灰岩の標高高い台地)にドメーヌを立ち上げま した。
以前マヤが活躍していたアルザスのワインのテロワール表現に近くて選んだという場所・葡萄畑は、標高350m、石灰岩、マルヌブランシュ、赤粘 土、キンメリジャンなどの土壌で、夜と昼の寒暖差が激しく、葡萄はゆっくりと熟します。 収穫は2017年2018年共に、9月末から10月初旬でした。2018年はフランス全体が猛暑で乾いた年で、カオールももちろんそうだったのですが、 (タルディヴを除き)フランスでも最も遅い収穫の場所の一つだったと思います。収穫時は朝は3度と霜が降りそうな雰囲気で、葡萄には完熟感と酸 がしっかりあり、収穫中に味見した葡萄が素晴らしく美味しかったです。そんな葡萄から造られたワインは、これまで私達が抱いてきた(お父さん が飲んでいたような)カオールワインのイメージとは全く異なる味わいです。「マチュリティ」と「フレッシュネス」が共存し、マルベックの繊細 で上品なタンニンと、また石灰由来の土壌の気品ある味わいがかさなり、洗練されたグラン・ヴァン・ナチュレルに仕上がっています。 畑はビオディナミを取り入れつつオーガニックで管理し、銅などの使用量も控えるためにハーブティーなどを補助的に使用しています。害虫をたく さん食べてくれるコウモリ用の家を用意したり、液体のコンポストなども準備しています。またトラクターなど重機を畑に入れないため、ほとんど が人による手作業です。
2021は非常にスペシャルなヴィンテージでした。雨が多かった年で、さらに収穫直前に雨が降ったため、予定より早く収穫を開始しました。この 涼しいヴィンテージのブドウの成熟さを活かし、通常よりも多くの全房でワインを造るという醸造方法に変更しました。このような醸造方法で、フ レッシュなベリーのアロマを高め、果汁のエネルギーを保ち、マスト中の酸味を和らげることができました。弾ける果実味と石灰由来のノーブルな 雰囲気はそのまま、いつもよりクールでアルコールも低いヴィンテージとなっています。収穫開始は9月24日、収穫終了は10月2日でした。
2022年は、記録的な猛暑の夏で、40度の熱波に4回みまわれ、かなり乾燥した年でした。驚くべきことにブドウはそれほどダメージを受けることな く、夏を乗り切ることができました。収量は減り、小粒で凝縮したブドウが実ったにもかかわらず、繊細で芳醇で、表情豊かで輝きのあるワインが 生まれました。猛暑からぶどうを守るために、ぶどうの葉でぶどうが少し影になるように剪定したり、下草を伸ばしたりと様々な工夫を行いまし た。
2023年は南西地方で歴史的なべと病被害が発生し、多くの生産者がかつてない圧力に直面しました。その中で比較的被害を抑えられたことは、自 社の「技術的でありながら生命を尊重するシステム」の有効性を示唆しました。冷涼で雨の多い春から一転、8月末には夜間も気温が下がらない酷 暑が到来し、一部のブドウ房が焼ける被害で収穫量は半減しました。収穫を早摘みか成熟待ちかというジレンマに直面しましたが、成熟を待つ選択 を行い、その結果としてワインは果実味に富み、バランスとフレッシュさを兼ね備えた高品質に仕上がりました。
また、2023年フランスのワイン誌「La Revue du vin de France」(La RVF)のワインガイド「Guide des meilleurs vins de France」(フランスのベストワインガイド)で二つ星を獲得しました。