MB、℮tc マルベック他 "3つの井戸"=3区画の意味。赤粘土、粘土石灰、キンメリジャン石灰、マルヌ。チェリーとスミレの濃厚なアロマ、シルキーさ、柔和さ
<輸入元様資料より> ワインについて
TRESPOTZ AOP Cahors Cuvée village トレズポット(3つの井戸) 赤
ブドウ品種:90% Malbec et 10% Merlot. 平均樹齢 20-48年
仕立て: Guyot poussard,Cordon de Royat
収量 : 18hl/ha
Total: 4h 9区画
場所: Trespoux-Rassielsの複数の区画
土壌:キンメリジャンの石灰 とマルヌ、赤粘土の混合
標高:平均330m 東と南⻄向き
醸造:9月15日に手摘みで20kg入ケースに収穫。80%除梗し、マ ストの中に全房20%を漬け込みコンクリートタンク、ステ ンレスタンクで20日醸し。空気式プレスとバスケットプレ スでゆっくり搾汁。 コンクリートタンク、ステンレスタンク、大樽で1年熟 成。 瓶詰め前に二度ラッキング。 僅かの亜硫酸1,5g/hl添加し2024年9月6日に瓶詰め。 リエージュのナチュラルコルク使用。
ABV: 13%
Total SO2: 11mg/L
無清澄/無濾過
飲み頃 : 今〜5年
供出温度 : 14°C
2023年はブドウ畑にとって、最初から最後まで困 難と挫折に見舞われた厳しい年でしたが、同時 に、生産されたワインの点では最も実りある年の 一つでもありました。このワインは素晴らしく、 芳醇なアロマ、低アルコールでありながら、テク スチャーがあり熟した味わいは、まさに努力の成 果と言えるでしょう。このトレスポッツ2023は希 少なヴィンテージ(前年のほぼ半分のボトル数) となりますが、このキュヴェにとって、創業以来 最高のヴィンテージとなるかもしれません。 チェリーとスミレの非常に濃厚なアロマ。長く深 く、塩気のある余韻。きめ細かく包み込むような タンニンとシルキーなストラクチャー。フルボ ディのアタックがフィネスと共に長く続きます。 甘いスパイスとブラックチェリーのクラフティの ニュアンスが長く続くフィニッシュ。
<輸入元様資料より> 生産者について
DOMAINE LA CALMETTE ドメーヌ・ラ・カルメット
Maya Sallée & Nicolas Fernandez マヤ・サレ & ニコラ・フェ ルナンデズ
FRANCE, CAHORS フランス共和国、 カオール
「偉大なワインは完璧を期すためにマインドフルネスで実行する細かいディーテイルの積み重ねで造られます。美しいワインを造るため、場所や ヴィンテージの味わいに真に忠実であることが重要です。」 農学と醸造学を学び、エノローグ(醸造コンサルタント)としてアルザス(クリスチャン・ビネールやブリュノ・シュレールさんを担当)や南仏で活 躍していたマヤ・サレとニコラ・フェルナンデズのカップルがフランスのカオールのコース(主に石灰岩の標高高い台地)にドメーヌを立ち上げま した。
以前マヤが活躍していたアルザスのワインのテロワール表現に近くて選んだという場所・葡萄畑は、標高350m、石灰岩、マルヌブランシュ、赤粘 土、キンメリジャンなどの土壌で、夜と昼の寒暖差が激しく、葡萄はゆっくりと熟します。 収穫は2017年2018年共に、9月末から10月初旬でした。2018年はフランス全体が猛暑で乾いた年で、カオールももちろんそうだったのですが、 (タルディヴを除き)フランスでも最も遅い収穫の場所の一つだったと思います。収穫時は朝は3度と霜が降りそうな雰囲気で、葡萄には完熟感と酸 がしっかりあり、収穫中に味見した葡萄が素晴らしく美味しかったです。そんな葡萄から造られたワインは、これまで私達が抱いてきた(お父さん が飲んでいたような)カオールワインのイメージとは全く異なる味わいです。「マチュリティ」と「フレッシュネス」が共存し、マルベックの繊細 で上品なタンニンと、また石灰由来の土壌の気品ある味わいがかさなり、洗練されたグラン・ヴァン・ナチュレルに仕上がっています。 畑はビオディナミを取り入れつつオーガニックで管理し、銅などの使用量も控えるためにハーブティーなどを補助的に使用しています。害虫をたく さん食べてくれるコウモリ用の家を用意したり、液体のコンポストなども準備しています。またトラクターなど重機を畑に入れないため、ほとんど が人による手作業です。
2021は非常にスペシャルなヴィンテージでした。雨が多かった年で、さらに収穫直前に雨が降ったため、予定より早く収穫を開始しました。この 涼しいヴィンテージのブドウの成熟さを活かし、通常よりも多くの全房でワインを造るという醸造方法に変更しました。このような醸造方法で、フ レッシュなベリーのアロマを高め、果汁のエネルギーを保ち、マスト中の酸味を和らげることができました。弾ける果実味と石灰由来のノーブルな 雰囲気はそのまま、いつもよりクールでアルコールも低いヴィンテージとなっています。収穫開始は9月24日、収穫終了は10月2日でした。
2022年は、記録的な猛暑の夏で、40度の熱波に4回みまわれ、かなり乾燥した年でした。驚くべきことにブドウはそれほどダメージを受けることな く、夏を乗り切ることができました。収量は減り、小粒で凝縮したブドウが実ったにもかかわらず、繊細で芳醇で、表情豊かで輝きのあるワインが 生まれました。猛暑からぶどうを守るために、ぶどうの葉でぶどうが少し影になるように剪定したり、下草を伸ばしたりと様々な工夫を行いまし た。
2023年は南西地方で歴史的なべと病被害が発生し、多くの生産者がかつてない圧力に直面しました。その中で比較的被害を抑えられたことは、自 社の「技術的でありながら生命を尊重するシステム」の有効性を示唆しました。冷涼で雨の多い春から一転、8月末には夜間も気温が下がらない酷 暑が到来し、一部のブドウ房が焼ける被害で収穫量は半減しました。収穫を早摘みか成熟待ちかというジレンマに直面しましたが、成熟を待つ選択 を行い、その結果としてワインは果実味に富み、バランスとフレッシュさを兼ね備えた高品質に仕上がりました。
また、2023年フランスのワイン誌「La Revue du vin de France」(La RVF)のワインガイド「Guide des meilleurs vins de France」(フランスのベストワインガイド)で二つ星を獲得しました。