NL、℮tc ヌーアル他 "カルスト泉"の意味。ヌーアル主体SB、シュナン、シルヴァネール等の混植混醸。品種の表現でなく土地と人を表現。花やスパイス
<輸入元様資料より> ワインについて
RESURGENCES レシュルジャンス (カルスト泉) 白
ブドウ品種:Noual, SB, Chenin, Sylvaner 樹齢20年 Guyot Poussard仕立て 40hl/ha
畑:Merigo 0,8 ha 混植 1区画のみ
土壌: 表層は粘土石灰質土壌、基盤はキンメリジャン 南向き 標高 : 330m
醸造:9月半ばに手摘みで20kg入ケースに収穫。一部直接搾汁、 一部3日醸し。空気式プレスでゆっくり8時間かけて搾汁。 古樽とアカシア樽で発酵。 古樽と古い大樽で2年熟成。2年目は産膜酵母が発生。1年 熟成後に一度、瓶詰め前に一度ラッキング。 瓶詰め時に僅かの亜硫酸1g/hl添加。
ABV: 12,5%
Total SO2: 6mg/L
無清澄/無濾過
飲み頃 : 今から6年後
供出温度 : 10-12°C
単一畑。複数の白品種、主に NOUAL(LOT地方の 固有品種) , SB,シュナン、シルヴァネール等の混 植・混醸です。品種を表現するのではなく、畑の テロワールと造り手達自身を表現するために、単 一畑の複数品種を一緒に使うというアイディアに 至っています。表層は、粘土-石灰岩土壌、基盤は キンメリジャン石灰岩で、丘の頂上は石が多く、 区画の下の方では春に源泉が流れだすこともあり ます。2021年はよりフレッシュでより複雑な高い ヴァイヴがあります。前ヴィンテージよりも酸化 のニュアンスは少ないです。明るくエレガントな 骨格がある白ワイン。花、柑橘類、スパイスの香 り。グランヴァン的な雰囲気もあり、豊かで凝縮 した味わいと、⻑くミネラリーなフィニッシュ は、ゆっくり行った搾汁と、シュール・リーで⻑ く熟成した賜物です。
<輸入元様資料より> 生産者について
DOMAINE LA CALMETTE ドメーヌ・ラ・カル メット
Maya Sallée & Nicolas Fernandez マヤ・サレ & ニコラ・フェ ルナンデズ
FRANCE, CAHORS フランス共和国、 カオール
「偉大なワインは完璧を期すためにマインドフルネスで実行する細かいディーテイルの積み重ねで造られます。美しいワインを造るため、場所や ヴィンテージの味わいに真に忠実であることが重要です。」 農学と醸造学を学び、エノローグ(醸造コンサルタント)としてアルザス(クリスチャン・ビネールやブリュノ・シュレールさんを担当)や南仏で活 躍していたマヤ・サレとニコラ・フェルナンデズのカップルがフランスのカオールのコース(主に石灰岩の標高高い台地)にドメーヌを立ち上げま した。
以前マヤが活躍していたアルザスのワインのテロワール表現に近くて選んだという場所・葡萄畑は、標高350m、石灰岩、マルヌブランシュ、赤粘 土、キンメリジャンなどの土壌で、夜と昼の寒暖差が激しく、葡萄はゆっくりと熟します。 収穫は2017年2018年共に、9月末から10月初旬でした。2018年はフランス全体が猛暑で乾いた年で、カオールももちろんそうだったのですが、 (タルディヴを除き)フランスでも最も遅い収穫の場所の一つだったと思います。収穫時は朝は3度と霜が降りそうな雰囲気で、葡萄には完熟感と酸 がしっかりあり、収穫中に味見した葡萄が素晴らしく美味しかったです。そんな葡萄から造られたワインは、これまで私達が抱いてきた(お父さん が飲んでいたような)カオールワインのイメージとは全く異なる味わいです。「マチュリティ」と「フレッシュネス」が共存し、マルベックの繊細 で上品なタンニンと、また石灰由来の土壌の気品ある味わいがかさなり、洗練されたグラン・ヴァン・ナチュレルに仕上がっています。 畑はビオディナミを取り入れつつオーガニックで管理し、銅などの使用量も控えるためにハーブティーなどを補助的に使用しています。害虫をたく さん食べてくれるコウモリ用の家を用意したり、液体のコンポストなども準備しています。またトラクターなど重機を畑に入れないため、ほとんど が人による手作業です。
2021は非常にスペシャルなヴィンテージでした。雨が多かった年で、さらに収穫直前に雨が降ったため、予定より早く収穫を開始しました。この 涼しいヴィンテージのブドウの成熟さを活かし、通常よりも多くの全房でワインを造るという醸造方法に変更しました。このような醸造方法で、フ レッシュなベリーのアロマを高め、果汁のエネルギーを保ち、マスト中の酸味を和らげることができました。弾ける果実味と石灰由来のノーブルな 雰囲気はそのまま、いつもよりクールでアルコールも低いヴィンテージとなっています。収穫開始は9月24日、収穫終了は10月2日でした。
2022年は、記録的な猛暑の夏で、40度の熱波に4回みまわれ、かなり乾燥した年でした。驚くべきことにブドウはそれほどダメージを受けることな く、夏を乗り切ることができました。収量は減り、小粒で凝縮したブドウが実ったにもかかわらず、繊細で芳醇で、表情豊かで輝きのあるワインが 生まれました。猛暑からぶどうを守るために、ぶどうの葉でぶどうが少し影になるように剪定したり、下草を伸ばしたりと様々な工夫を行いまし た。
2023年は南西地方で歴史的なべと病被害が発生し、多くの生産者がかつてない圧力に直面しました。その中で比較的被害を抑えられたことは、自 社の「技術的でありながら生命を尊重するシステム」の有効性を示唆しました。冷涼で雨の多い春から一転、8月末には夜間も気温が下がらない酷 暑が到来し、一部のブドウ房が焼ける被害で収穫量は半減しました。収穫を早摘みか成熟待ちかというジレンマに直面しましたが、成熟を待つ選択 を行い、その結果としてワインは果実味に富み、バランスとフレッシュさを兼ね備えた高品質に仕上がりました。
また、2023年フランスのワイン誌「La Revue du vin de France」(La RVF)のワインガイド「Guide des meilleurs vins de France」(フランスのベストワインガイド)で二つ星を獲得しました。