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Sato Wines / La Ferme de Sato Sour Bois 2020 サトウ ワインズ/ラ フェルム ド サトウ スーボワ 赤

cf カベルネフラン ビオディナミの自社畑より。小さな開放タンクで野生酵母発酵。バスケットプレスされ古樽熟成。

<輸入元様資料より ワインについて>
Sous Bois / スー・ボワ ‘20
●ALC:14.2% ●クロージャー:スクリュー ●品種:カベルネ・フラン 100%
●自社畑(ビオディナミ)内で北北東向きのBlock4 に植えられたフランの樹は、夏の強い日差しの中森のように日陰を作り、佐藤さん夫婦に癒しを与えてくれます。手摘みされたブドウは全て除梗され、6 日間の低温浸漬。小さな開放タンクで野生酵母による醗酵(18日間)、その後さらに 5 日間のマセレーション。バスケットプレスされステンレスでブレンド、古樽にて 15 ヶ月熟成(MLF)。5ppmの酸化防止剤と共にラッキング、10ppm を添加しボトリング。瓶内熟成 12 ヶ月以上。ノンフィルター、清澄剤不使用。

 <輸入元様資料より 生産者について>
【Sato Wines / サトウ・ワインズ】
2007年にセントラル・オタゴへ移住し、2009年から自身のレーベル Sato Wines / サトウ・ワインズを設立した佐藤さん夫婦ですが、これまで周辺のビオディナミ(バイオダイナミック)もしくはオーガニック農法で栽培された買いブドウからワイン造りをしてきました。しかし設立前にフランスなどワイン伝統国の自然派の造り手で経験を積み、彼らやNZ国内の先達たちにビオディナミについて学んできた2人にとって、自分たちの畑および醸造所を持つことは1つの明確な目標だったと言えます。
 
その2人にとって念願の自社畑プロジェクトが始動したのは2016年。セントラル・オタゴ ピサ地区の平均標高300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい斜面に位置する絶好の土地と出会ったのです。裸の牧草地だったその土地を購入し、一から土壌成分や斜面の向きなどを徹底して調査した2人は、その土地がシスト(片岩)を多く含み、冷涼な気候であるセントラル・オタゴにおいてもさらに昼夜の寒暖差が大きい微気候をもっていることを確認します。調査を重ね、畑を土壌や標高、斜面の向きによって6つの区画に分けて管理(総面積は3.1ha)することにした2人が選んだのが、Pinot Noir, Chardonnay, Chenin Blanc, Cabernet Franc, Gamayという5つのブドウ品種でした。
 
2016年にクローンを選抜して植樹を開始。当初からビオディナミを実践し、少しずつプロジェクトを進めていった彼らは遂に2019年産のブドウから初めて自社畑シリーズのワインをリリースすることを決意。同年畑の横に醸造所を新設し、「La Ferme de Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ」として全5種類のワインを仕込みました。
 
自社畑は標高1950mのピサ山を背後に、底に湖のあるクロムウェル盆地の西側の丘に位置しています。標高は最も低い部分で298m、最も高い部分では349mにも及び、冬季に発生する霧を眼下に見下ろすとまるで雲の上にいるかのようです。土壌は区画によって違いはあるものの、混じり気の少ないシスト、クォーツ(石英)、氷河堆積土壌や石灰が多いことが最たる特徴。非常に水はけが良く、保水性も低いため、土壌構成を発展させていくためにはビオディナミに則った畑におけるハードワークが欠かせません。また強風吹き荒れる傾斜のきつい斜面に位置していることもその特徴で、朝の時間帯に日照量を享受しつつ、比較的早い日没により夜は温度が下がるため昼夜の寒暖差はとても大きくなります。結果的に、存分に日光を浴びながらも、冷涼気候による恩恵をも受けた素晴らしいブドウが収穫できるのです。
 
ラ・フェルム・ド・サトウがリリースされるのは国内外問わず、2019年産が初めてのことです。全5種類のラ・フェルム・ド・サトウの内、ワインのコンディションを確認した上でまずは3種類(シャルドネ、ガメイ、カベルネ・フラン)が今回先行してリリースされます。残りの2種類(ピノ・ノワールとシュナン・ブラン)は2022年後半にリリースされる見込みとなります。
 
「Le Chant du Vent / ル・シャン・デュ・ヴァン2020」は自社畑内3ブロックにかけて植樹されたシャルドネ(Mendoza cloneが主)から造られる白ワイン。手摘みされ、人の足によって圧搾された後にバスケットプレス。古樽で野生酵母による醗酵、17ヵ月熟成。酸化防止剤の添加はトータルで19ppm。果実は蜜をたっぷり蓄えたフレッシュな林檎を想わせながら、華やかなフローラルさとミネラルの存在感があり、開栓から時間を経るごとに(テクスチャー感に優れたジュラのように)蜜蝋の雰囲気が出てきます。重心は中心よりも少し低めで、非常に上品な樽感。ピリッとホワイトペッパーのようなニュアンスも。全体の輪郭がはっきりあり、味わいは濃密なのに野暮ったくない洗練された酸が素晴らしく、長期熟成させることに何の異論もありません。ワイン名は、オタゴ随一と言うほど風の強い自社畑では、時に畑が吹き抜ける風によってフルートのような音を奏でることがあることから、「風の歌」を意味します。
 
「Alyssum / アリッサム2020」はBlock3区画に僅か0.25haのみ植樹されたガメイから造られる赤ワイン。手摘みされ、全て除梗。低温浸漬〜野生酵母による醗酵(小さな開放タンク)を経てバスケットプレス、古樽で15ヵ月熟成。酸化防止剤の添加はトータルで10ppm。非常にチャーミングな小粒かつ凝縮した赤果実に、繊細で滑らかなテクスチャー。奥には腐葉土を想わせる複雑な要素が潜んでおり、余韻にかけて広がる旨味と相まって上質な表情を見せてくれます。ワイン名は自社畑で自然に咲くようになり、佐藤さん夫婦もお気に入りの #ニワナズナ の可愛らしい小さな花から。その花言葉は「美しさに勝る価値」「美しさに勝る素晴らしさ」「優しさ」「純粋さ」「模範的な慎ましさ」などで、彼らがガメイに求めるものでもあります。
 
「Sous Bois / スー・ボワ2020」は自社畑内で唯一北北東向きの斜面に位置し、最も積算温度が高くなるBlock4の区画に僅か0.25haのみ植樹されたカベルネ・フランから造られる赤ワイン。手摘みされ、全て除梗。低温浸漬〜野生酵母による醗酵(小さな開放タンク)を経てバスケットプレス、古樽で15ヵ月熟成。酸化防止剤の添加はトータルで15ppm。赤果実を基調としながらも、ラ・フェルム・ド・サトウの中では比較的黒果実の要素もあり、しっかり熟したフランでありながら冷涼気候の恩恵を受けたエレガントなスタイル。爽やかな植物やハーブ、それに腐葉土を想わせる複雑さは、まさに森を想わせるもの。また、味わいの中盤から後半にかけてぐんぐん伸びてくる旨味も「サトウ節」と言える特徴的な要素。ワイン名は、その複雑な風味が森を想わせることと、カベルネ・フランの樹が夏の午後、畑で作業をする佐藤さん夫婦に、まるで「森の中」にいるかのように日陰を造り癒しを与えてくれることから。
価格 : 7,920円(税込)
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